ミラノリブ ドライバーズニット

ミラノリブ ドライバーズニット

ニット製品の印象は、
糸・編み組織・設計の3つの要素によって大きく変わります。

今回のドライバーズニットは、その3つの要素を丁寧に設計することで、
ウール100%でありながら、日常着として非常に扱いやすく、
長く着続けることのできるニットを目指して開発されました。

糸の設計

ウールの新しい質感をつくる

一般的にウール糸は、大きく分けて
梳毛(そもう)紡毛(ぼうもう)の2種類に分類されます。

梳毛糸は繊維を平行に整えて紡績することで、
表面が滑らかで上品な質感が特徴です。

一方、紡毛糸は繊維をランダムに絡めて紡績するため、
空気を多く含み、温かみのある膨らみを持つ糸になります。

それぞれに良さがありますが、
ニット製品として日常的に着用する場合には

  • 肌触りの良さ
  • 軽さ
  • 毛玉の発生のしにくさ
  • 長く着た際の安定感

といった要素のバランスが重要になります。

今回採用した糸は、
通常の紡績とは異なる特殊な紡績方法によって作られたウール糸です。

この紡績方法により、

  • ウール特有の自然な風合いを保ちながら
  • 繊維表面を整え
  • 摩擦による毛羽立ちを抑える

という特徴を持ち、
非常に滑らかな肌触りと毛玉の出来にくさを両立しています。

ウール100%でありながら、
素肌に触れても心地よく感じる質感は、
この糸の大きな特徴のひとつです。

編み組織

ミラノリブという構造

この糸を使用して採用した編み組織が
ミラノリブ(Milano Rib)です。

ミラノリブは、
リブ編みをベースにしたダブル組織の一種で、
通常のニットよりも密度が高く、
しっかりとしたハリ感と安定した編み地を持つのが特徴です。

この編み組織によって、

  • シルエットが崩れにくい
  • 型崩れしにくい
  • 表面が美しく整う
  • といった特性が生まれます。

一般的な柔らかいニットとは異なり、
軽いアウターのような存在感を持つ編み地になります。

ドライバーズニットというデザインにおいても、
このミラノリブの構造は非常に相性が良く、
ジップを閉めた際の立体的なシルエットを美しく保ちます。

編み地の変化

構造が生む動きやすさ

このニットの特徴は、
単にミラノリブを採用しているだけではありません。

部分的に編み組織を変化させる設計を取り入れることで、
着用時の動きやすさを高めています。

特に腕周りの可動域を考慮し、
編み地のテンションや組織を調整することで、
ニット特有の伸縮性を活かしながら
自然な動きに対応する設計になっています。

このような設計は、
ニットを単なる衣服ではなく、
身体の動きに寄り添う構造物として捉える考え方から生まれています。

視覚的な表情

シンプルでありながら奥行きのあるデザイン

編み地の変化は、機能面だけでなく、
ニットの表情にも影響を与えます。

異なる編み組織が組み合わさることで、
光の当たり方によって微妙な陰影が生まれ、
表面にさりげない立体感が現れます。

一見すると非常にシンプルなニットですが、
よく見ると複数の編み構造が重なり合い、
静かな複雑さを感じさせるデザインになっています。

これは、装飾的なデザインではなく、
構造そのものが表情を作るニットとも言えます。

日常着としてのニット

このドライバーズニットは、
特別な場面のための服というよりも、
日常の中で自然に着続けることを想定して設計されています。

滑らかなウールの質感、
安定した編み構造、
身体の動きを考えた設計。

それらを積み重ねることで、
長く着続けるほどに良さを感じられるニットが生まれました。

派手な装飾ではなく、
素材と構造の積み重ねによって完成した一着です。


QUALITY

ウール 100%


OEM / ODM

植山テキスタイルでは、
糸の選定から編み設計まで一貫したニット製品の開発を行っています。

  • オリジナル糸の開発
  • 編み組織の設計
  • ブランド向けOEM / ODM
  • 素材提案から製品設計までの共同開発

など、ニット製品の企画・開発も承っております。